じゃがビー誕生の秘話!

新型コロナウイルスの影響で昨今は家飲みのニーズもあり、お菓子業界も酒のお供に食べる趣向のものが増えてきました。少子化の影響でお菓子を食べる年齢層が高くなる中で開発されたじゃがビーの企画を紹介します。

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成熟市場

まず、現実として100円から200円が主流のスナック菓子では出荷ベースで10億円売れることができればヒット商品と言えるそうです。それ以下だと採算が取れずに生産ラインが回せなくなるそうです。10億円という条件値を考えると、多種多様のお菓子が世に出回っている中でヒット商品を生む事の難しさが伺えます。

ターゲット層の開拓

1990年代にじゃがりこが大ヒットしたカルビーは新たなヒット商品を企画するにあたり、開発当時はジャンクフードの印象が強くお菓子離れしていた若い女性層をターゲットにしました。
開発商品の具体的な年齢や職業とライフスタイルを設定した上で、顧客のイメージ「シンプル」「ナチュラル」「ヘルシー」を掲げました。商品選択の理由を分析し、「食べきれる分量が理想」と調査結果が出ました。

ブランドデザイン

ブランドイメージが決まったところで、パッケージデザインに進みます。
お腹いっぱいにならないヘルシー志向のお菓子であるイメージデザインのため、全体のビジュアルはグリーンヘルシー感を主張します。

味だけでは売れない

食べ物で最も気になる味ですが、今やおいしいだけでは売れません。
素材の味と食感を楽しめる。そんなお菓子にしたいとフレンチフライのようなお菓子になりました。さらに内容量と本格志向から価格を平均値より高く設定します。その結果、2011年度で84億円を売り上げました。
この様にリスクが伴いがちな新規開拓ですが、そのため競合する相手も少なく、大きく売り上げも伸びたのではないでしょうか。