徹底した展示で大成功!

2020年新型コロナウイルス禍中でも人気の水族館。
サンシャインシティに1978年開館し、40年以上経過した今も人気の「サンシャイン水族館」ですが、2011年にリニューアルした事はご存知でしょうか?
少子化やレジャーの多様化を背景に、水族館や動物園が集客不振の経営難が相次ぐ中のリューアル後、集客アップに成功したポイントをご紹介します。

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30年に一度リニューアル

来館者には「わくわく、どきどき」を提供したいというコンセプトから、まずは水槽に着目しました。改装前は120トンの水に対し魚が70種類程で2,500匹程いました。改装後は240トンの水に対し魚が30種類程で3,000匹程にし、種類を減らしました。種類を減らす事で、見せたい魚を豊富にして実際に海に潜った時の光景をイメージして取り入れました。
そして人気の「マンボウ」をより身近に見てもらえる様に、楕円の水槽に変更して目の前を泳ぐ臨場感を演出しました。

お客様視点

水族館の都合ではなくあくまでお客様目線でエンターテイメント施設として、いかに魅力的で選ばれるかが重要でした。
こだわったのが、水槽の下に広がる「白い砂」です。水族館で使用する砂は一般的に汚れやすいので白い砂は使用しないらしいですが、美しい海のイメージを表現するために「白い砂」を使用しています。汚れやすい砂を如何に綺麗に保つか、それを解決したのが「マダラトビエイ」です。水槽に入れる事により、ほどよく泳いで砂をかき混ぜる事で汚れを防ぐ事ができるのです。館内の雰囲気作りにもこだわりました。水中のイメージに合わせた音楽作りや、大水槽前に設置された座れるスペースなど。館内イメージに合わせたシンプルな魚の紹介パネルもその一部です。
1年間の休業リニューアルオープンにより、来客数が年間90万人から年間223万人と以前の倍以上を集客する事に成功しました。10年近く経過した2019年の来客数も全国で147万人程度と5位圏内を維持しています。